進和建設工業株式会社 SHINWA 進和建設工業株式会社

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 今までどれぐらい建てられましたか

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西田
今までどれぐらい建てられましたか。
200棟近く建てています。
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西田
それはマンションですか。それとも住宅。
先代のときは官公庁をやっていましたが、私の代になってから官公庁はゼロですので、売上の80%はマンションです。
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西田
それだけマンションを建てられたと思いますが、お客様に支持された秘訣は何ですか。
まず、オーナーさんが喜ぶことは何かと思いました。建築費が安いことも大事かもしれませんが、入居者が入ることが大事だと考えました。入居者にとって最良の方法は家賃を低く抑えてあげることです。そのためには、建築費を安くすることが大事だと思いました。単に仕事がほしいから安く取る(請ける)ということではなく、家賃を下げたかった。家賃を下げるためには建築費を下げなければと思って、建築費を下げた分だけ家賃を下げてくださいということで、オーナーさんと話し合いました。結局は同じです。建築費が1割下がれば、家賃を1割下げても同じです。もう1つは、オーナーさんに安定的に収入を得てもらいたいということがありましたので、デザイン性があるものを作っていきました。ローコストでハイグレード、ハイデザインの建物を作ってきたのはそこにあります。
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西田
デザインの取り組みですが、具体的にどういうことを今やっていらっしゃるのですか。
私が起業した当初は、ちょうどローコストが始まるときで、値段の追求だけをやってきました。私どもは、値段の追及は当然やりますが、さらに他社よりも値段を追求してきました。例えば、他が1割追及すれば、私どもは2割追及してきました。下げた1割分だけデザインにお金を回しました。ですから、さまざまな建物を見て回りました。海外にも行き、日本全国を見て回りました。雑誌からいろんなデザインを自分で作っていきました。特に規格のローコストをやっている会社は光物(カラーもの)をあまり使いませんが、私どもの建物は光物を使っています。今まで200棟近く建ててきました。デザイナーズ設計でもそういう意識があって作ってきましたので、お客様にも喜んでいただきました。考え方として、生産性を高くして、安く勉強させていただきながら、下げた分だけデザインがいいものを作っていったということです。
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西田
どうして海外に行かれたのですか。
流通をやっている中で、安く買うということは、よくいっても1割か2割の話ですが、海外に行くと100万円のものが10万円というように、下げ方の桁が違います。特にイタリアはデザイン性のあるものがたくさんあって、それがまた安いですから海外に目を向けます。
もう1つは、日本は、工業会や組合があって流通が思うように入らない。例えばタイル業界では、タイルを買おうと思えば職人の手間が下げられない。ですから、例えば海外のタイルを入れて左官屋さんに張らせる。そうすれば、タイル業界ではないので下げてくれますが、タイル業界に入っているタイル屋さんに張らせるとそんなに下がらない。海外に目を向けたのは、質が良くていいものを作るための1つのコツだったということです。
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西田
そこまで思慮されてそうされてきたということですね。
そうです。よく、下請けをたたいてコストを下げてという話をしますが、私はずっと生産性を追い求めてきました。分掛かりや在庫分離などで、同じ利益が入るにしても、10分で入るのか、5分で入るのか、3分で入るのか。例えば、10分で入るところが3分で入れば、コストは3分の1に下がります。そういうことを繰り返してきたということです。そして、それに合った設計はどうすればいいか、そのための方法はどうすればいいかを考えてきました。そうして生産性をずっと追ってきたことでコストが下がってきました。
最初は、なぜ値段が安いのかとよく聞かれました。当時、値段が安いということは、今と同じで質を下げているというイメージが強くありました。まずは流通革命を起こすこと、仕入れルートを変える。海外もそうですが、OEM(相手先ブランド製造)といって、メーカーさんから直に買う。弊社はすべて現金支払いですから、決算の前だと安く買えます。決算でもコツがあるので、鉄筋などはまとめて安く買います。そんなことをして流通を変えていきました。
そして生産システムを変えていきました。3つ目には、やはり設計のノウハウです。繰り返し転用できる、1つの現場が終わっても次の現場にも使えるなど、作業性を考えた設計を作っていきました。ソフトのモジュール化もやりながら下げていきました。質は絶対落とさずに、コストを下げる方法を必死で考えてきました。他社で今コストが安いのは、たたきまくって人や工数で下げているから、私が思っている競争力とは違うものになっていると思います。
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西田
根底には、お客様のことを考えて、そういうやり方をされたのですか。
そうです。入居がよければいいでしょう。今でもオーナーさんと話しますが、私どものお客様で、入居は100%、家賃は6万3,000円で設定している方がいます。通常、建築費は100倍か120倍です。100倍で12%、120倍で10%の利回りです。その人が最初に貸したときは11万か12万でした。倍です。オーナーさんにとって、安定的に収入を得ていくために、建築費もその値段。110倍だったら11万、量からいっても倍もらってもいいはずです。今、6万3,000円に下げても十分に採算が取れます。
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